I can’t stop チクチク

私はコリン星コリン性蕁麻疹に悩まされている。
蕁麻疹事典によると(なんちゅー事典)、コリン性蕁麻疹とは以下のように説明されている。

コリン性蕁麻疹は発汗による刺激で発症してしまう蕁麻疹です。
特に運動、入浴、精神的ストレスによる発汗で起こりやすく、皮膚の赤味、わずかな腫れ、かゆみを伴います。
発疹ができやすい人は少し歩いて、体が少し温まるだけで急に背中が痛くなります。それが首から頭に伝わり、腰から尻へ、両足にもかゆみが広がり、痛みを伴うこともあります。
コリン性は汗が原因ですので夏場はかなりきつく、外出で支障をきたす場合が多いです。始めは肌がピリピリする程度ですが、症状は悪化して、次第にかゆみが取れなくなることもあります。
放置すると症状が進行したり、より過敏になることもあれば、何もせずにたまに出る程度で留まることもあります。

この症状が最初に出たのは、4年前の冬。
説明書きには、ピリピリする程度と書かれているが、私の場合はピリピリよりもチクチクの方が表現的には、しっくりとする。
細い針でツンツンと刺すような痛みが、背中や腕に走った。この時は、やや痛みを伴う程度だったと記憶している。

それから毎日のように、この痛みは発症し、入浴や買い物がてら少し長めに歩いた時など、身体が温まるごとにチクチクの刺激は強くなって行った。細い針でツンツンと刺しているような痛みは、やがて太い針に変わり、全身を強い痛みが覆った。
そして、太い針は剣山になった。
剣山

痛さが伝わります?この表現で。それくらい痛いんです!
もう痛すぎて気がおかしくなりそうで…。

皮膚科の医師は言った。
「原因はストレスです」
目を閉じながら言った。
「ストレスは自分では感じていないつもりでも、こうやって身体に支障をきたします」
目を閉じている顔に、そっと中指を立てた。

「ストレスという言葉が自由自在に使われるようになってから、医者はストレスと言い過ぎる」会でも結成したいくらいだ。

「夜になると頻尿気味なんです」
「ストレスですね」

「偏頭痛が続いています」
「ストレスですね」

「皮膚がチクチクと痛みを伴います」
「ストレスです」

ストレスたまるわ~~~~~!!!!!!!
病院に行く度に、「ストレス」とカタカナ四文字で片付けられて、患者はそんな言葉を求めていないっつーの。
現に当時の私はストレスを抱えていなかった。
なぜなら、会社を退職したばかりで自由の身だったからだ。
会社で迫害を受けたわけでも、強い喪失感に襲われて退職をしたわけではない。
2~3年は働かなくても生きていけるだけの蓄えもあり、しばらく旅行や趣味に時間を割きたいと思い、ただなんとなく辞めた。
転職活動もせず、朝から岩盤浴に行ったり、本を読んだり、やりたいことだけをして過ごした。

「だからストレスではありません」
目を閉じながら医師は言う。
「深層心理で、焦っているのかもしれません」
「何にですか?」
「仕事です。心のどこかで仕事をしたい、と思っているのです」

思ってねーよ!!バッキャロー!!宝くじが当たったら、翌日に退職届を出すタイプだっつーの!!
この医者は認めない。私の身体を預ける医師として認めない。

次の病院に行くと、女医は言った。
「ストレスですね」
そして次の病院でも、医師は言った。
「原因はストレスでしょうね」

どいつもこいつもストレス・ストレスって……。本当にストレス!!梨汁ブシャー!!
結局、私は病院を7軒回った。
その区にある皮膚科では、最後の砦だった。

「先生、私の話を遮らないで最後まで聞いて下さい」
私は女医に宣告し、一から十まで細かく説明をした。それを女医は全てパソコンに打ち込んだ。
「IK〇Aに行くと一番ひどくなる」など、絶対に病気とは関係のないことまで打ち込んだ。
後ろに患者もいなかったので、30分以上ひとりで演説を行い、ようやく話し終えた私に対して、医師は「コリン性蕁麻疹の疑いがある」と伝えてくれた。

アレルギーチェックの血液検査をして、特に異常もなかったため、現在は薬を服用しながら様子を見ている。
私の場合は、夏や海外の暑い国で、この症状が出ることはない。総じて、冬場の乾燥した時期に、身体を温めると悪化する。
湿度が関係しているのではないか?と思ったものの、入浴中にも発症するので関係なさそうだ。

寒くてエアコンを入れると剣山でブシャー!と刺されるような痛みに苦しみ、エアコンを止めて窓を開けると、寒くて凍える。
厄介だ。実に厄介で、ストレスだ。
チクチク

 

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